アイドル中心の生活

(最優先事項は光くん)

担降り

忘れもしない2016/7/28 DEAR. 大阪公演


Hey!Say!JUMPのライブに初めて行った日のことだ。

Hey!Say!JUMPに興味はなかった。ただ誘われて、予定もなかったし行ってみただけだった。

目の前には顔のいい9人…久しぶりに行ったジャニーズの現場は、やっぱりキラキラしてて非現実的だった。

そのときは有岡大貴に目を奪われた。失礼ながら顔が特別いいと思ったこともなく、名前を知っている程度だったが、目の前にいたのはキラキラ眩しいアイドルの有岡くんだった。


私はその日からHey!Say!JUMPに夢中だった。私もはっきり覚えていないけど、有岡くんを追っていたはずなのに、気付けば八乙女光くんを好きになっていた。切り替えのいい私は、年末のドーム公演に八乙女くんのうちわをもって参加した。


それからは八乙女担として毎日を忙しく過ごした。学校とバイトに追われながらも、割ける時間とお金は全てHey!Say!JUMP、というよりも八乙女くんに費やしてきた。八乙女くんに会えると思ってバイトも必死で頑張ったし、ライブに行くからと課題も早めに終わらせていた。


気付けば八乙女くんが生活の中心になっていた。そんな生活も楽しかった。でもそう長くは続かなかった。


八乙女くんのことを必死に追いかけるあまり、好きが度を越してしんどくなってきた。

八乙女くんがメンバーから「バカ」「おじいちゃん」とかいじられてるのを見るのさえ辛くなってきた。好きな人がいじられてるのは仕事と言えども悲しかった。テレビでの扱い(編集)さえも気になって、八乙女くんが傷付いていないかすごく気になった。滑舌のことなんか、八乙女くんが一番気にしてるだろうにいじられて「なんで?」って何回も泣いた。らじらーで矯正器具外した話もしてたくらいだし、絶対滑舌のことは気にしてる。なのに、いじられる。そういうキャラだから仕方ないし、可愛いって思ってる自分もいる。でも、薔薇と白鳥で八乙女くんが噛んだときに笑いが起きたというのをTwitterで知ったとき、本当にドン底まで気持ちが落ちた。そういうファンもいるんだって。八乙女くんが傷付くのを想像して傷ついた。


ファンのマナーについてじゃんぺで触れたときも、「なんで全部八乙女くんに言わせるんだろう」と他のメンバーに苛立ちすら感じた。八乙女くんはそういうことを言わないといけないと思って言ってくれてるだけで、誰にも押し付けられたわけではないだろうに、そういうふうに感じてしまうこともあった。

これは八乙女くんだけじゃないけど、八乙女くんが体調が悪くてもステージに立ってるのとか、ロケでしんどい思いをしてるのを見るのも辛い。ゆっくりしてほしいという気持ちが大きい。



こういう気持ちを抱いている今、降り時だと思った。八乙女くんは自分のことでファンが傷付くのを望んでないし、私も好きな人のことで傷つくのは辛い。まだ好きな気持ちもあるけど、こんな気持ちを抱くくらいなら降りた方がマシだと思う。



今まで違うグループのオタクをしたこともあったけど、こんなに辛い感情を抱いたのは初めてだから対処の仕方がわからない。どうすれば幸せな気持ちで八乙女くんを見ていられるかと考えたら、今の異常に盛り上がっている好きな気持ちを落ち着かせる以外ないと思った。たまたまつけたテレビで見る八乙女くんに「可愛いな」「かっこいいな」って軽い気持ちを抱く程度まで離れた方が身のためだな、と。



辛いことも八乙女くんがいたから頑張れた。八乙女くんに幸せを沢山貰えたし、八乙女担だったことに後悔はない。


八乙女くんが、一生幸せにアイドルをしてくれれば、それでいい。